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令和5年分路線価の公表と土地価格の公的評価の解説-日本の不動産市場の最新動向にも注目
2023年11月1日
土地価格の公的評価と不動産市場の動向
2023年8月1日、国税庁より令和5年分の路線価が公表されました。特に注目されているのは都心部の上昇率で、新型コロナウイルスの影響からの回復傾向がみられています。また、路線価の動向は、不動産市場の変化を反映しているとも言えます。そのため、これからの不動産市場の動向が非常に注目されています。
土地価格の4つの公的評価
「土地の価格」には4つの公的評価が存在します。それは、公示地価、基準地価、路線価、そして固定資産税評価額です。公示地価と基準地価は土地取引の公的な指標となり、毎年特定の地点の価格を評価し公表しています。一方で、路線価は相続税や贈与税で土地を評価する際の基準となり、主要道路に面した評価価格を公表しています。そして、固定資産税評価額は市町村が土地を個別に評価し、固定資産税の評価基準となります。
価格の相関関係
公示地価と基準地価を100とした場合、路線価は約80、固定資産税評価額は約70程度とされています。これは税金の算定基準となるため、時価よりも低く設定されているのです。つまり、これらの価格は税金の計算のために存在しているとも言えるわけです。ただし、これらの価格が実勢価格と大きく乖離していることもあり、注意が必要です。
日本の不動産市場の動向
2023年10月時点で、日本の不動産市場は新型コロナウイルスの影響やテレワークの普及により、大きく変化しています。オフィスや商業施設の需要が変わる地域もありますし、都心から郊外への移住を考える人も増えていると言われています。また、環境への配慮や持続可能な開発が注目されるようになり、エコフレンドリーな建築物やリノベーションが増えています。これらの変化は土地の価格にも影響を与える可能性があり、今後の市場動向が注目されています。