11月5〜6日の2日間にわたって、岐阜県岐阜市の中心地で開催された「岐阜市産業・農業祭〜ぎふ信長まつり〜」。2日目の「信長公騎馬武者行列」には、俳優の木村拓哉さんと岐阜市出身の伊藤英明さんがゲスト出演。事前に行われた観覧申し込みでは、定員の64倍に該当する96.6万人の応募が殺到するなど大きな話題を呼びました。
キムタク効果絶大!当初の予想を上回る経済効果
「岐阜市産業・農業祭〜ぎふ信長まつり〜」の2日間の人出は過去最多の約62万人で、2日目に開催された「信長公騎馬武者行列」では、およそ46万人が訪れたそうです。
岐阜市内の研究所が事前に発表した試算では、岐阜県にもたらす経済波及効果は約39億円の見込みでしたが、関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、最終的には当初予想されていた「39億円」を大幅に上回る「150億円」と推定されました。経済効果を検証する際、まつりの来場者数が過去最多の約62万人だったとの市の発表や、市内で宿泊できる人数は1日最大5632人という岐阜観光コンベンション協会のデータなど「責任のある機関が発表した確定値」に基づき計算。県作成の「産業連関表」も使い、観光客らが土産物を買ったり、飲食したりしたことで生まれる原材料の提供元などへの波及効果も加味し試算をしたそうです。
11月4~6日の3日間で計約1万6000人が岐阜市内へ泊まり、来場者の1人当たりの平均消費額は宿泊客が5万3428円、日帰り客は1万6775円で、観光客による消費総額は約109億9915万円と推定。岐阜市が計上した事業費なども加えると、経済効果は計約150億2412万円に上ったと結論付けました。
まとめ
3日間合計の経済効果が推定150億円という驚異的な数字となった今回のイベント。地元の農産物をPRするイベントを同時開催したことも経済効果を引き上げた要因のひとつと見られていますが、1990年代から常に時代の中心にいて社会や経済に影響を与えてきた木村拓哉さんだからこそ成し得られた数字かもしれません。
参考:宮本勝浩 関西大学名誉教授が推定 2022年の「ぎふ信長まつり」の経済効果の 検証値は約150億2,412万円【関西大学】