電力・ガス・食料品などの価格高騰に対する支援としての給付金である「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」。住民税非課税の世帯などを対象に、2022年には「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金」として5万円が支給されました。その後、2023年3月に新たな支援策として「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」が発表され、住民税非課税の世帯などに3万円を目安に給付する方針が決まっています。
自治体ごとに給付対象が異なる?
そもそも住民税非課税世帯とは、住民税の均等割が非課税となる世帯のことを指します。住民税の均等割は、所得に関係なく課税される税金です。そのため、住民税非課税世帯とは、所得が低い世帯が対象となります。
住民税非課税世帯には、いくつかの優遇措置があります。例えば、以下のようなものがあります。
- 医療費助成
- 児童手当の加算
- 介護保険料の減免
- 住民税の軽減
住民税非課税世帯かどうかは、6月中旬頃に届く住民税の課税通知書で確認することができます。課税通知書には、住民税の課税額が記載されており、課税額が0円であれば、住民税非課税世帯となります。
その住民非課税世帯を対象に実施されているのが、「電力・ガス・食料品等価格高騰重点支援給付金」です。この制度は、円安による原材料の価格高騰の影響で電力・ガス・食料品に対する負担を軽減するため、住民税非課税世帯に対して3万円を支給するものとなっています。
申込み期間や対象などについては、各自治体ごとに異なるそうですが、神奈川県横浜市を例にすると、給付対象となるのは、次の2つの条件を満たす世帯となるようです。
- 2023年6月1日時点で横浜市に住民登録があること
- 世帯全員の令和5年度住民税均等割が非課税であること
また世帯の状況により、申請の方法が異なるようです。
<申請方法>
該当する主な非課税世帯 | 申請方法と関係書類 | |
---|---|---|
① | ・2022年度に緊急支援給付金(5万円)を世帯主の口座で横浜市から受給した世帯 |
申請手続は不要 7月18日から 「支給のお知らせ」が発送されるので、ご確認ください。 (8月中旬に「支給のお知らせ」に記載の口座に振込み予定) |
② | ・2022年度に緊急支援給付金(5万円)を世帯主の口座以外で横浜市から受給した世帯 ・2022年度に緊急支援給付金(5万円)を横浜市から受給しなかった、かつ、世帯全員が2023年1月1日以前から横浜市に住民登録がある世帯 |
申請手続が必要 7月19日から 「確認書」が発送されます。必要事項を記入し、その他必要書類をつけて同封の返信用封筒で返送してください。 (申請受付後、1カ月程度で振込み) |
③ | ・世帯の中に2023年1月2日から6月1日までに市外から転入した方がいる世帯 ・2023年度非課税相当(例:収入がゼロの方や収入が公的年金等のみで155万円以下の方)であっても、市民税・県民税の申告を行っていない方がいる世帯 ・2023年6月1日までに扶養者と離婚、または死亡などにより、被扶養者だけが残った世帯 ・支給の条件を満たしているが、横浜市から「支給のお知らせ」または「確認書」が届かない世帯 |
申請手続が必要 「申請書」に必要事項を記入し、その他必要書類をつけて郵送してください。申請書は、ホームページまたは区役所等で入手できます。 (申請受付後、1カ月程度で振込み) |
申請するにあたって必要となる書類は下記となります。
- 運転免許証
- マイナンバーカード(裏面のコピーは提出しないでください、マイナンバー通知カードは不可)
- 健康保険証
- 年金手帳
- パスポート
- 在留カード
などの書類のうち、氏名と現住所、生年月日の記載のある面のコピーを提出する必要があります。
申請受付期間は、2023年7月19日(水曜日)から2023年10月18日(水曜日/必着)までとなっています。
そのほか、詳細については横浜市のホームページをご覧ください。
住民税非課税世帯の優遇措置は、所得制限や資産制限がある場合があり、地方公共団体によって異なります。詳しくは、お住まいの市区町村の自治体へお問い合わせください。
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住民税非課税世帯の支援制度で得するのはどの世代?
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