楽天モバイルのプラチナバンド割り当てへ!利用開始は年末から年明けごろか

総務省は10月3日、楽天グループ傘下の楽天モバイルが「プラチナバンド」の未利用帯域の割り当てについて申請があったことを発表しました。
現在、楽天モバイルはプラチナバンドを保有しておらず、今回の申請が通過すれば、初めてのプラチナバンド獲得となります。楽天モバイルはプラチナバンドを獲得し、通信品質の改善から契約者数の拡大を図る見通しです。
楽天モバイルがプラチナバンドを獲得する可能性は高い
プラチナバンドとは、700MHz〜900MHzの周波数帯を中心とした電波帯のことで、障害物があっても回り込むように携帯電話に電波が届くため、各キャリアが重宝している電波帯です。基地局の少ない地域や地下、屋内などでもつながりやすいことから、携帯無線通信において最適な周波数帯域と言われています。
そして現在、このプラチナバンドは大手キャリアの中では、ソフトバンク、NTTドコモ、KDDIだけが保有しており、楽天モバイルだけが保有していない状況です。
もともとは、大手3キャリアが保有しているプラチナバンドを楽天モバイルに再割り当てをする方向で議論が進められていましたが、再割り当てに3社合計で3,000億近くのコストがかかることでソフトバンク、NTTドコモ、KDDIは反発していました。
プラチナバンドの再割り当てに多額の費用がかかる理由には、基地局の機器交換や工事が必要になること、移行には一定の費用・期間がかかることなどが関係しています。
しかし、その後にNTTドコモの提言によって、特定ラジオマイクや高速道路交通システム(ITS)で使用されている電波帯がプラチナバンドとしての共用が可能であると判明したことで、今回割り当てる方針となりました。

出典:700MHz帯における移動通信システムの普及のための特定基地局の開設に関する指針案について , 総務省
また、プラチナバンドの使用には「絶対審査基準」を満たす必要があり、エリアの展開や設備の確保、10年以内の黒字化など、さまざまな要件をクリアする必要があります。

出典:第5世代移動通信システムの普及のための特定基地局の開設に関する指針の制定について , 総合通信基盤局
しかし、総務省によると、これまで実施された3回の電波割り当て審査で基準を満たさなかったケースはなく、楽天モバイルも問題なく審査に通過する可能性が高いと考えられています。
楽天モバイルのプラチナバンドの割り当てについて、鈴木淳司総務相は「つながりやすい携帯電話サービスの実現が期待される。公正、適正に審査を行い、手続きを進める」と述べています。
楽天モバイルの契約者数は、数千万件規模の大手各社に比べ、数百万件と伸び悩んでおり、損益は2022年まで4年連続の赤字です。
プラチナバンドを獲得すると、年末から年明けごろに利用が開始されるため、楽天モバイルは通信環境の改善をきっかけに、経営改善に力を入れていく見通しです。
神奈川横浜市を中心に活動しているWebライターの澤田です。2023年3月にFP3級を取得、2023年7月にFP2級を取得しました。新しく身につけた専門知識を活かし、あなたの悩みを解決できるわかりやすい記事を目指しています。
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