クレジットカードには、個人用だけでなく、個人事業主向けのビジネスカードもあります。個人事業主がビジネスカードを持っていれば、経理業務を簡略化できたり、ポイントを得て経費削減したりなどさまざまなメリットがあるのです。
とはいえ、個人事業主向けのクレジットカードはたくさんの種類があり、どれが自分に適しているのか判断するのはなかなか難しいでしょう。
本記事では、FPである筆者が個人事業主におすすめのクレジットカードを15枚に厳選し、ニーズ別に紹介しています。さらに、カードの選び方も説明しているので、ぜひ参考にしてください。
個人事業主向けのクレジットカードの選び方
個人事業主におすすめのクレジットカード15選を紹介する前に、カードの選び方を解説します。選ぶ基準がわからないと、結局どのカードを選ぶべきか迷ってしまうからです。すぐにおすすめのクレジットカードを知りたい方は、「個人事業主におすすめのクレジットカード15選」をご覧ください。
個人事業主向けのクレジットカードを選ぶときは、以下の点を意識しましょう。
- 年会費
- ポイント還元率
- 貯まるポイントの使い道
- 付帯保険
- ビジネスに使える優待
- カードブランド
- ステータス性
申し込み前に上記を確認して、自分に合ったカードを選んでください。
年会費
開業したてだったり、売上があまりなかったりする個人事業主は、年会費が安いクレジットカードをおすすめします。年会費がかかってしまうと、その分利益が少なくなってしまうからです。なお、年会費は経費にできますので、忘れずに計上しましょう。また、年会費が無料のカードも存在するので、1円もコストをかけたくない人はそのようなカードを選ぶのがおすすめです。年会費無料のクレジットカードを知りたい方は、「年会費が無料のビジネスカード3選」で厳選したカードを3枚紹介しているのでご覧ください。
年会費が高いカードは、その分付帯保険や優待などが豪華で、ステータス性もあるものが多いです。コストを気にせず高スペックなクレジットカードがほしければ、年会費が高いカードがよいでしょう。
ポイント還元率
ポイント還元率が高いカードであるほど、利用額に応じてたくさんのポイントが貯まるのでお得です。貯まったポイントで事業用のものを購入すれば、経費削減ができます。
個人事業主向けのクレジットカードのポイント還元率は0.5%が一般的です。ポイント還元率が0.5%であれば低くないと判断し、それ以上であれば高いと判断して選ぶのをおすめします。ポイント還元率の高いクレジットカードを知りたい方は、「ポイント還元率が高いビジネスカード3選」で厳選したカードを3枚紹介しているのでご覧ください。
付帯保険
クレジットカードにどのような付帯保険があるのか確認し、十分な補償がついているかチェックしましょう。
例えば、カードによっては旅行保険がついていなかったり、国内旅行は保険の対象外だったりします。補償額もカードごとに異なります。
また、付帯保険の種類も豊富で、旅行保険をはじめ、ショッピング保険やサイバー保険、航空機遅延保険などさまざまです。
どういう付帯保険がついていて、いくらまで補償してくれるのか忘れずに確認しましょう。ただし、付帯保険が手厚くなるほど、年会費は高くなる傾向です。
充実した付帯保険のあるクレジットカードを知りたい方は、「付帯保険が手厚いビジネスカード3選」で厳選したカードを3枚紹介しているのでご覧ください。
ビジネスに使える優待
ビジネスに使える優待があるか確認しておくことをおすすめします。
カードによっては、ビジネスに便利な有料サービスを使うときにポイント還元率が上がったり、割引価格で使えたりします。頻繁にビジネスで利用する有料サービスがあれば、それに対して優待があるクレジットカードを選ぶのもよいでしょう。
ビジネスに使える優待が豊富なクレジットカードを知りたい方は、「ビジネスに便利な優待が豊富なビジネスカード3選」で厳選したカードを3枚紹介しているのでご覧ください。
ステータス性
特別待遇や周囲からの尊敬の眼差しを得たいなら、ステータス性が高いカードを選ぶとよいでしょう。特にクレジットカードで得られる社会的信用にこだわりがなければ、気にする必要はありません。
一般的にゴールドカードやプラチナカード、ブラックカードなどのランクが高いカードのほうが、ステータス性は高い傾向です。
また、カードブランドもステータス性に関係します。VisaやJCBなどよりも、American ExpressやDiners Clubという国際ブランドのほうが高いです。
そのためステータス性が特に高いカードがほしければ、American ExpressもしくはDiners Clubの上位カードを作るのをおすすめします。
ステータス性の高いクレジットカードを知りたい方は、「ステータス性が高いビジネスカード4選」で厳選したカードを4枚紹介しているのでご覧ください。
貯まるポイントの使い道
カードを利用することで貯まるポイントに、どのような使い道があるのかあらかじめ確認しましょう。希望の使い道がないと、せっかく貯めたポイントを使い損ねてしまうかもしれません。
あらかじめポイントが何に使えるか確認して、使い道を決めてからカードを申し込むのがおすすめです。
カードブランド
クレジットカードの国際ブランドは、国外で使う可能性があるならVISAもしくはMasterCardがおすすめです。また、高いステータス性がほしいなら、American ExpressもしくはDiners Clubをおすすめします。
VISAとMasterCardは加盟店が世界中にあり、その数は1億店舗を超えています。他のカードブランドの加盟店数より、かなり多いです。
国際ブランド | 加盟店数 |
---|---|
Mastercard | 1億以上 |
Visa | 1億以上 |
JCB | 4,100万以上 |
American Express | 8,000万以上 |
Diners Club | 5,100万以上 |
UnionPay | 6,900万以上 |
Discover | 7,100万以上 |
よって、VisaもしくはMastercardのクレジットカードを持っていれば、カード決済ができる店舗では基本的に使えます。
American ExpressとDiners Clubは加盟店数こそやや少ないものの、国際ブランドとしての歴史が長く、世界中でステータス性の高さが認められています。
個人事業主におすすめのクレジットカード15選
個人事業主におすすめのクレジットカードは、以下の15枚です。
カード名 | 三井住友カード ビジネスオーナーズ | ライフカードビジネスライト・プラス(スタンダード) | マネーフォワード ビジネスカード | Airカード | 三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド | JCB CARD Biz | 三井住友信託ダイナースクラブカード | ダイナースクラブ ビジネスカード | 楽天ビジネスカード | NTTファイナンスBizカード | アメリカン・エキスプレス ・ビジネス・グリーン・カード | freee MasterCard | セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード | ラグジュアリーカード Mastercard Black Card |
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年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 無料 ※2年目以降、前年の支払い実績がない場合は1,100円(税込) |
5,500円(税込) | 5,500円(税込) ※年間100万円以上の利用で翌年以降、永年無料 |
1,375円(税込) ※初年度無料 |
24,200円(税込) ※入会後3ヵ月以内に20万円以上の利用で初年度13,200円。 翌年以降は年間50万円以上の利用で年会費13,200円 |
27,500円(税込) ※初年度無料 |
2,200円(税込) | 永年無料 | 13,200円(税込) | 無料 | 無料 | 22,000円(税込) ※初年度無料 |
110,000円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5% | 0.5% | 1~3% | 1.5% | 0.5% | 0.5%~10% | 0.38% | 1% | 1%~3% | 1% | 1% | ― | 0.5%~2% | 0.5% | 1.25% |
ポイント名 | Vポイント | サンクスポイント | マネーフォワードポイント | リクルートポイント | Vポイント | Oki Dokiポイント | ダイナースクラブ リワードポイント | ダイナースクラブ リワードポイント | 楽天ポイント | NTTポイント | メンバーシップ・リワード | ― | 永久不滅ポイント | 永久不滅ポイント | ラグジュアリー・リワード・ポイント |
ETCカード | あり | あり ※初年度と翌年度は年会費無料、以降1,100円(税込) |
なし | あり | あり | あり | あり | あり | あり ※2枚目以降、年会費550円(税込) |
あり ※年会費:1枚550円(税込) |
あり | あり | あり | あり | あり |
付帯保険 | 海外旅行:最高2,000万円 ※その他6種類の保険に変更可 15日締め・10日支払い 月末締め・26日支払い |
なし | なし | 海外ショッピング:最高100万円 | 海外・国内旅行:最高2,000万 ※その他6種類の保険に変更可 |
海外・国内旅行:最高3,000万円 海外ショッピング:最高100万円 サイバーリスク保険:50万円 |
海外・国内旅行:最高1億円 ショッピング:年間500万円 |
海外・国内旅行:最高1億円 ショッピング:年間500万円 ゴルファー:最高300万円 |
なし | 海外・国内旅行:最高2,000万円 ショッピング:年間100万円 |
海外・国内旅行:最高5,000万円 ショッピング:最高500万円 など |
なし | なし | 海外旅行:最高1億円 国内旅行:最高5,000万円 ショッピング:年間300万円 |
海外・国内旅行:最高1億2,000万円 ショッピング:最大300万円 交通事故傷害保険:最大1億円 |
締め日・支払い日 | 15日締め・10日支払い 月末締め・26日支払い |
5日締め・27日もしくは3日支払い ※キャッシングは月末締め |
月末締め・20日支払い | 15日締め・10日支払い | 15日締め・10日支払い 月末締め・26日支払い |
15日締め・10日支払い | 15日締め・10日支払い | 15日締め・10日支払い | 月末締め・27日支払い | 月末締め・25日支払い | 個別で設定 | 5日締め・27日もしくは3日支払い ※キャッシングは月末締め |
10日締め・4日支払い | 10日締め・4日支払い | 5日締め・27日支払い |
優待サービス | ・福利厚生代行 ・ビジネスサポート |
・弁護士無料相談サービス ・レンタカー、カーシェアリング優待 ・福利厚生 ・海外アシスタンス など |
マネーフォワード関連サービスでの利用でポイント還元率3%にアップ 各種ビジネス向けサービスの優待 |
リクルートのサービスでの利用でポイントアップ | ・空港ラウンジ ・福利厚生代行 ・ビジネスサポート |
・弥生会計の利用料が一定期間無料 ・海外での利用でポイント2倍 |
・空港ラウンジ ・対象レストランのコースを2名分以上利用で1名無料 ・ツアーや高級ホテルの優待 など |
・空港ラウンジ ・手荷物宅配 ・レンタカー優待 ・対象レストランのコースを2名分以上利用で1名無料 ・会員限定イベント など |
Visaビジネスオファー | ・Visaビジネスオファー ・ツアー優待 ・福利厚生優待 など |
・空港ラウンジ ・空港周辺パーキングの優待 ・福利厚生プログラムの登録料無料 など |
・freee会計の割引クーポン ・Adobeソフトが初年度15%オフ など |
・エックスサーバー、かんたんクラウドの優待 ・海外での利用でポイント2倍 など |
・空港ラウンジ ・専用コンシェルジュ ・対象レストランのコースを2名分以上利用で1名無料 弁護士紹介 ・補助金や助成金コンサルサービスの優待 など |
・空港ラウンジ ・VIPホテル優待 ・対象レストランまで片道をハイヤー送迎 など |
カードブランド | Visa、Mastercard | Visa、Mastercard、JCB | Visa | JCB | Visa、Mastercard | JCB | Diners Club | Diners Club | Visa | Visa | American Express | Mastercard | American Express | American Express | Mastercard |
おすすめできる人 | ・年会費無料のカードがほしい ・従業員へのカード発行を考えている |
・年会費無料のカードがほしい ・すぐに手元にカードがほしい |
・年会費無料のカードがほしい ・マネーフォワード関連のサービスをお得に使いたい |
基本のポイント還元率が高いカードがほしい | 年間100万円以上は利用する | サイバーリスクに備えたい | ・ステータス性が高いカードがほしい ・利用上限額の制限がないカードがほしい |
・ステータス性が高いカードがほしい ・食事に関する優待がほしい |
楽天市場でよく買い物する | 付帯保険が手厚くて年会費無料のカードがほしい | 仕事で頻繁に出張や遠出する | ・freee会計をこれから使う予定の人 ・Adobeソフトを使っている |
ビジネスに便利な有料サービスに対する特典がほしい | 割安でプラチナカードを持ちたい | 他では受けられない特別待遇を受けたい方 |
詳細 | |||||||||||||||
どのカードにもさまざまな特長があるので、次の章から以下のニーズに分けて詳しく紹介します。
- 年会費が無料のビジネスカード3選
- ポイント還元率が高いのビジネスカード3選
- 付帯保険が手厚いビジネスカード3選
- ビジネスに便利な優待が豊富なビジネスカード2選
- ステータス性が高いビジネスカード4選
自分のニーズに合わせて、適したカードを選んでください。
年会費無料のビジネスカード3選
通常、ビジネスカードは個人カードに比べて、年会費がかかってしまうケースが多いです。その中でも、年会費が無料でお得なカードを3枚ご紹介します。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
三井住友カード ビジネスオーナーズ:スペックのバランスが良い
カード名 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
ETCカード | あり |
付帯保険 | 海外旅行:最高2,000万円
※その他6種類の保険に変更可
|
締め日・支払い日 | 15日締め・10日支払い 月末締め・26日支払い |
優待サービス | ・福利厚生代行 ・ビジネスサポート |
カードブランド | Visa、Mastercard |
おすすめできる人 | ・年会費無料のカードがほしい ・従業員へのカード発行を考えている |
詳細 |
三井住友カード ビジネスオーナーズは、年会費が無料であることに加えて、ポイント還元率は0.5%かつ、海外旅行保険は最高2,000万円付帯と、全体的にバランスの良いスペックです。ただし、国内旅行保険に対する保障はついていません。
年会費無料かつ従業員にもクレジットカードを渡したい方は、三井住友カード ビジネスオーナーズがおすすめです。
ライフカードビジネスライト・プラス(スタンダード):最短3営業日で発行できる
ライフカードビジネスライト・プラス(スタンダード)は年会費無料かつ、最短3営業日で発行できる点が特長です。できるだけ早く手元にクレジットカードがほしいという人にとっては、非常に便利です。
また、弁護士への1時間無料相談やカーシェアリングサービスの割引、海外アシスタンスサービスなどビジネスに便利な優待が複数ついているのも魅力となっています。
一方、デメリットは、ETCカードを発行すると2年目以降から年会費が1,100円かかってしまう点です。ETCカードを作成する予定がなければ、特に気にする必要はありません。
年会費無料のクレジットカードを早く作りたいという方は、ライフカードビジネスライト・プラス(スタンダード)を選びましょう。
マネーフォワード ビジネスカード:マネーフォワードのサービス利用でポイント還元率3%
マネーフォワード ビジネスカードは、経理業務を大幅に効率化できるマネーフォワード関連のサービスでポイント還元率が上がる点が魅力です。
例えば、クラウド会計ソフトのマネーフォワードクラウドの利用料金を本カードで支払うと、利用料金分に対するポイント還元率が3%にまで上がります。基本のポイント還元率は1%なので、もらえるポイント数は3倍です。経理業務をお得に効率化することができます。
ただし、前年にカードの利用実績がないと、年会費が1,100円かかってしまうので注意してください。使わなくなったら、忘れずに解約するようにしましょう。
マネーフォワード関連のサービスを使っている方・これから使う予定の方は、マネーフォワード ビジネスカードがおすすめです。
ポイント還元率が高いビジネスカード3選
ビジネスでクレジットカードを使うメリットとして、経費の支払いで、ポイントが貯まるという点があります。ここでは、ポイント還元率が高いクレジットカード3枚をご紹介します。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
Airカード:基本のポイント還元率1.5%
カード名 | |
---|---|
年会費 | 5,500円(税込) |
ポイント還元率 | 1.5% |
ETCカード | あり |
付帯保険 | 海外ショッピング:最高100万円 |
締め日・支払い日 | 15日締め、10日払い |
優待サービス | リクルートのサービスでの利用でポイントアップ |
カードブランド | JCB |
おすすめできる人 | 基本のポイント還元率が高いカードがほしい |
詳細 |
Airカードは基本のポイント還元率が1.5%と非常に高い点がメリットです。個人事業主向けのカードのポイント還元率は0.5〜1.0%が目安なので、その2〜3倍も多くポイントが貯まります。
さらに、以下のようなリクルート系のサービスの支払いに利用すると、さらに多くのポイントをもらえます。
- じゃらん:宿・ホテル予約でポイント還元率2%にアップ
- ホットペッパーグルメ:ネット予約で人数×50ポイント
貯まったリクルートポイントはリクルート系のサービスで使えるのはもちろん、Amazonで使ったり、dポイントやPontaポイントに交換したりできるので使い道に困ることはないでしょう。
年会費が5,500円かかってしまいますが、それ以上にポイントが貯まりやすいので、高いポイント還元率のカードがほしい方にAirカードはぴったりです。
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールド:年100万円以上の利用で年会費無料で1万ポイントゲット
三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドは、年間100万円以上利用すれば、ポイント還元率が実質1.5%になるためお得です。本カードでは、年間100万円以上の利用をすると、10,000ポイントが還元されます。100万円で10,000ポイントもらえるので、ポイント還元率は1%です。基本のポイント還元率は0.5%なので、あわせて1.5%となります。
さらに、年間100万円以上の利用をすると、ゴールドカードにもかかわらず翌年以降の年会費が永年無料になります。本カードには海外・国内旅行保険や空港ラウンジなどの特典や優待があり、一般カード以上のスペックといえます。それらが年会費無料で使えるようになるので非常にお得です。
年間100万円以上はカードを利用するという方は、三井住友カード ビジネスオーナーズ ゴールドをおすすめします。
楽天ビジネスカード:楽天市場での買い物でポイント還元率3倍
カード名 | |
---|---|
年会費 | 2,200円(税込) |
ポイント還元率 | 1%~3% |
ETCカード | あり
※2枚目以降、年会費550円(税込)
|
付帯保険 | なし |
締め日・支払い日 | 月末締め・27日支払い |
優待サービス | Visaビジネスオファー |
カードブランド | Visa |
おすすめできる人 | 楽天市場でよく買い物する |
詳細 |
楽天ビジネスカードは、楽天市場での買い物に利用するとポイントが3倍になる点が魅力のカードです。楽天市場からよく商品の仕入れをしたり、仕事道具を購入したりする方にとっては、とてもお得といえます。また、基本のポイント還元率も1%と高めです。
ただし、年会費が2,200円(税込)がかかってしまいます。年会費以上のポイントをもらうには、通常利用だと年間22万円以上は使う必要があります。
楽天市場でよく買い物をする方は、楽天ビジネスカードを作っておけば間違いありません。
付帯保険が手厚いビジネスカード3選
個人カードに比べ、ビジネスカードには事業活動特有のリスクをカバーするような付帯保険が備わっていることが多いです。ここでは、万が一の事態の備えとなる、付帯保険が手厚いクレジットカード3枚をご紹介します。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
JCB CARD Biz:サイバーリスク保険も付帯
JCB CARD Bizは、旅行保険が海外と国内で最高3,000万円付帯しているだけでなく、サイバーリスク保険も50万までついています。サイバーリスク保険は情報漏洩などによる損害賠償に対して保障できるというものです。また、サイバー攻撃に対するリスク体制や対策などを相談できるセキュリティデスクも用意されています。
充実した付帯保険やリスク対策になるサービスを提供しているにもかかわらず、年会費は1,375円とさほど高くありません。一般的な旅行保険だけでなくサイバーリスク保険もほしい方は、JCB CARD Bizをおすすめします。
NTTファイナンスBizカード:年会費が無料で付帯保険も充実
カード名 | |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | 1% |
ETCカード | あり
※年会費:1枚550円(税込)
|
付帯保険 | 海外・国内旅行:最高2,000万円 ショッピング:年間100万円 |
締め日・支払い日 | 月末締め・25日支払い |
優待サービス | ・Visaビジネスオファー ・ツアー優待 ・福利厚生優待 など |
カードブランド | Visa |
おすすめできる人 | 付帯保険が手厚くて年会費無料のカードがほしい |
詳細 |
NTTファイナンスBizカードは、海外・国内旅行保険が最高2,000万円とショッピング保険が年間100万円ついているにもかかわらず、年会費が永年無料という点が魅力です。
年会費が無料のカードだと、海外と国内のどちらかしか旅行保険が付帯してなかったり、そもそも付帯保険がない場合もあります。そのため、年会費がかからずにここまで付帯保険が充実しているのは大きなメリットといえます。さらに、ポイント還元率も1%と比較的高い部類です。
ただし、ETCカードには年会費が1枚あたり550円かかってしまうので、要注意です。
本カードの年会費を抑えながら、充実した付帯保険がほしい方はNTTファイナンスBizカードがおすすめです。
アメリカン・エキスプレス ・ビジネス・グリーン・カード:旅行保険が手厚い
カード名 | |
---|---|
年会費 | 13,200円(税込 |
ポイント還元率 | 1% |
ETCカード | あり |
付帯保険 | 海外・国内旅行:最高5,000万円 ショッピング:最高500万円 など |
締め日・支払い日 | 個別で設定 |
優待サービス | ・空港ラウンジ ・空港周辺パーキングの優待 ・福利厚生プログラムの登録料無料 など |
カードブランド | American Express |
おすすめできる人 | 仕事で頻繫に出張や遠出する |
詳細 |
アメリカン・エキスプレス ・ビジネス・グリーン・カードは、海外・国内旅行保険が最高5,000万円までついていて手厚いです。国内外での買い物を問わず、商品に破損・盗難などの損害が起きても最高500万円まで補償してくれるショッピング保険もついています。また、本カードで買った商品を返品したくても購入店が受け付けてくれない場合に、購入から90日以内なら最高3万円相当額まで払い戻ししてくれる保険もあります。
ただし、年会費が13,200円と決して安くない点がデメリットです。
仕事で頻繁に出張をする方であれば、アメリカン・エキスプレス ・ビジネス・グリーン・カードを持っていると安心です。
ビジネスに便利な優待が豊富なビジネスカード2選
ビジネスカードのなかには、ビジネス向けのサービスを優待価格で利用できたりする優待特典を付与しているカードがあります。ここでは、そんな、ビジネスに便利な優待が豊富なクレジットカードを2枚ご紹介します。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
freee MasterCard:freee会計だけでなくAdobeも安く利用できる
カード名 | |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | ― |
ETCカード | あり |
付帯保険 | なし |
締め日・支払い日 | 5日締め・27日もしくは3日支払い ※キャッシングは月末締め |
優待サービス | ・freee会計の割引クーポン ・Adobeソフトが初年度15%オフ など |
カードブランド | Mastercard |
おすすめできる人 | ・freee会計をこれから使う予定の人 ・Adobeソフトを使っている |
詳細 |
freee MasterCardには、クラウド会計ソフトのfreee会計の2,000円割引クーポンをもらえたり、Adobe Creative Cloudコンプリートプラン(個人版)を初年度15%オフで使えたりと、うれしい特典が豊富です。
freee会計は経理業務を大幅に効率化できるツールなので、個人事業主にもおすすめできます。それを割引価格で使い始められるのでお得です。
また、Adobe Creative Cloudコンプリートプラン(個人版)はクリエイターならほぼ必須のツールです。これを初年度は15%(税別10,224円/年)も安く使えます。
他にも、事業者向け通販サイトのモノタロウの10%割引クーポンがもらえたり、弁護士・税理士・社労士への無料相談ができたりします。
ただし、freee会計の割引クーポンは、カードと同時にfreee会計に申し込む必要があるので注意してください。
そのためfreee会計をこれから使う予定のある方やAdobe製品を使っている方には、freee MasterCardがおすすめです。
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード:ビジネスに使える多くのサービスでポイント還元率4倍
カード名 | |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5~2% |
ETCカード | あり |
付帯保険 | なし |
締め日・支払い日 | 10日締め・4日支払い |
優待サービス | ・エックスサーバー、かんたんクラウドの優待 ・海外での利用でポイント2倍 など |
カードブランド | American Express |
おすすめできる人 | ビジネスに便利な有料サービスに対する特典がほしい |
詳細 |
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、以下のようなビジネスでよく使われている有料サービスの支払いに利用すると、ポイント還元率が4倍になる点がメリットです。
- Amazon Web Service
- Xserver
- お名前ドットコム
- かんたんクラウド
- CrowdWorks
上記以外にも、さまざまなサービスでポイント還元率が上がります。また、Xserverでは初回利用料金が最大16,500円引きになったり、かんたんクラウドでは2カ月分の利用料金が無料になったりと、ポイント還元率アップ以外の特典もあります。
ビジネスでよく使っている有料サービスがポイントアップ対象なら、セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードを使うとお得です。
ステータス性が高いビジネスカード4選
ビジネスカードは、ステータスを定めるための名刺のような存在にもなりえます。支払いをする際に周りに意外と見られていたりするので、ステータス性を気にする方も多いのではないでしょうか。ここでは、高いステータス性を持つクレジットカードを3枚ご紹介します。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
ダイナースクラブ ビジネスカード:食事に関する優待が豊富
ダイナースクラブ ビジネスカードは、世界でもステータス性の高さを認められている国際ブランドのDiners Clubのカードです。Diners Clubは元々、レストランでツケ払いができるようにするために生まれたという歴史があるため、食事に関する優待が豊富にあります。
例えば、対象レストランのコース料理を2名以上で利用すると1名分が無料になったり、高級料亭の予約を代わりに行ってくれたりします。
他にも、空港ラウンジの無料利用や手荷物の宅配などさまざまな特別待遇が受けられるのです。食事に関する優待が豊富でステータス性が高いカードがほしい方は、ダイナースクラブ ビジネスカードをおすすめします。
三井住友信託ダイナースクラブカード:利用上限額がない
三井住友信託ダイナースクラブカードは、さまざまな優待に加えて、利用上限額に一律の制限がないのが特長です。高額な仕入れや設備投資をする場合でも、問題なく対応できます。
また、空港ラウンジの無料利用や高級レストランでの割引、高級ホテルの宿泊優待など、ステータス性が高いカードならではの特典も多数あります。
高額なカード利用をする可能性があってステータス性が高いカードを求めている方は、三井住友信託ダイナースクラブカードがおすすめです。
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード:プラチナカードでも年会費が安め
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは、AmericanExpressでプラチナカードという高ステータスなカードにもかかわらず、年会費が22,000円と割安なのが特長です。年会費が30,000円を超えるプラチナカードは珍しくありません。
年会費が安いからといって、優待内容が少ないわけではないので安心してください。空港ラウンジの無料利用やレストラン割引などはもちろん、専用コンシェルジュを利用できます。専用コンシェルジュを使えば、取引先との会食先やギフトの提案などさまざまなサポートをしてくれます。
他にも、提携弁護士の紹介や補助金・助成金のコンサルティングサービスの優待などもあり、ビジネスに使える特典が豊富です。
ただし、国内旅行保険が最高5,000万円と、他のステータス性が高いカードより少ない点がデメリットとなっています。国内旅行の保険をより手厚くしたければ、他のカードを使うか、民間保険を別途利用するとよいでしょう。
割安な年会費で高ステータスなカードがほしい方は、セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードがおすすめです。
ラグジュアリーカード Mastercard Black Card:レストランまでハイヤー送迎してくれる
ラグジュアリーカード Mastercard Black Cardは、Mastercardの最上位ランクカードで、特別待遇はもちろん、基本のポイント還元率も1.25%とお得なハイスペックなカードです。
特に特徴的なのは、対象レストランを予約した場合、往路無料かつリムジンで迎えにきてくれる特典です。特別な接待のおもてなしで利用すれば、他では味わえない体験を提供できて印象に深く残るものにできるでしょう。
さらに、映画鑑賞券が毎月プレゼントされたり、美術館の無料鑑賞といった特別待遇も受けられます。
ただし、年会費は110,000円と割高となってしまいます。
他のカードでは得られない特典や優待を受けたい方は、ラグジュアリーカード Mastercard Black Cardがおすすめです。
まとめ
個人事業主向けのクレジットカードにはたくさんの種類があり、それぞれさまざまな特長があります。もしどのカードを作るべきか迷うのであれば、まずクレジットカードを作る目的を考え、それに合わせて適したものを申し込みましょう。具体的にどのカードがよいかわからなければ、本記事で紹介したカードはどれもそれぞれ魅力があっておすすめなので、ぜひ参考にしてください。