2022年1月から「マイナポイント」第2弾がスタート!「最大2万円付与」の中身や、もらうための条件とは?
2022年1月1日から、「マイナンバーカード(個人番号カード)」を取得し、キャッシュレス決済を行った時などに付与されるマイナポイント事業の第2弾がスタートします。第1弾との違いはどこにあるのでしょうか?満額ゲットするためにはどうしたらいい?ポイントを解説します。
そもそも「マイナポイント」とは?
「マイナンバーカード」普及が目的
日本に住民票を持つ人全員に割り当てられた12桁の個人番号が、「マイナンバー」です。政府は、個人番号データを記録したICチップ内蔵の「マイナンバーカード」を2022年度末までにほぼすべての国民に行き渡らせることを目標に掲げていますが、その最大の目的は“行政手続きの簡略化”です。利用者レベルでは、すでにコンビニのマルチコピー機で住民票などを取得できたり、(使える医療機関はまだわずかですが)健康保険証代わりになったり…といったメリットもあります。
「マイナポイント」事業は、そのマイナンバーカードを普及させる目的で、2020年9月に始まりました。
経済対策として実施される第2弾
マイナポイント事業は、もともとマイナンバーカードを取得したうえで、クレジットカード、QRコード決済、電子マネーなどを使ったキャッシュレス決済を行った場合に、その利用額の25%(最大で5,000円相当のポイント)がもらえるという制度でした。普及が伸び悩む中、何度か期間が延長され、最終的には、21年4月までにカードを申し込み、21年12月末日までにキャッシュレス決済を行った人が対象とされました。
しかし、普及率は21年12月上旬時点で、ようやく4割越え(5,069万枚)にとどまっています。こうしたことから、経済対策(消費拡大)としての意味合いも込めて予算を計上し、22年初めから、条件を満たせば最大2万円分のポイントがもらえる「第2弾」の制度をスタートさせることになったのです。
「第2弾」の給付要件は3つ←それぞれにポイント付与
マイナポイント第2弾でポイントをもらうためには、下記に述べる【1】【2】【3】の3つの要件があります。なお、22年1月1日からスタートするのは、【1】の事業のみ。【2】は管轄する厚生労働省と、【3】はデジタル庁と連携し、できるだけ早い時期に実施する…としています。
【1:マイナンバーカードの取得】で5,000ポイント付与
マイナンバーカードを新たに取得して、マイナポイントに申し込みを行います。その上で、任意で選んだキャッシュレス決済を行えば、決済額の25%(上限5,000円)分のポイントが付与されます。つまり、第1弾の延長です。
新規取得ではなく、すでに持っているものの第1弾のマイナポイントに申し込まなかった人も対象になります。また、マイナポイント第1弾に申し込んだ人で、まだ上限の5,000ポイントを使い切っていない場合には、22年1月以降も、指定のキャッシュレス決済を行うことで、引き続き残った分のポイントを受け取ることができます。
【2:マイナンバーカードの健康保険証としての利用申し込み】で7,500ポイント付与
カードを保有し、すでに「保険証代わり」の申し込みを行っている人も対象で、7,500ポイントが付与されます。
【3:公金受取口座の登録】で7,500ポイント付与
新型コロナの給付金などでは、支給の遅れが問題になりました。「公金受取口座の登録」とは、そうした支給も含めた公的給付を迅速かつ確実に行うために、個人の預貯金口座の情報をマイナンバーとともにマイナポータル(マイナンバーの個人サイト)にあらかじめ登録することを指します。口座登録手続きは順次開始される予定ですが、それを行えばやはり7,500ポイントが付与されます。
細部は制度スタート後にチェックする
以上の3つの要件をすべて満たせば、2万ポイントをもらえます。これは1人の上限額ですから、4人家族なら8万ポイント。1人当たり5,000ポイントのみの第1弾に比べると、かなり“お得感”がアップしたと言えるでしょう。
ただ、マイナンバーカードの取得やマイナポイント取得の手続きは煩雑で、それが普及率アップのブレーキになっているのも事実ではあります。また、特に【3】の口座との紐付けには、抵抗のある人もいるはずです。
この点も含め、まだ制度の細部が明確になっていない部分もあります。今後の情報をチェックしつつ、ポイント取得を目指す場合には早めに手続きを進めるのがいいでしょう。
どうやったらポイントがもらえるのか?
最後に、マイナポイントの取得方法について、簡単におさらいしておきましょう。ステップは、大きく3つです。
[ステップ1]マイナンバーカードの取得
マイナンバーカードは、スマートフォン・パソコン・証明用写真機・郵送のいずれかで申請することができます。また、21年1月からは、カード未取得の人を対象に、QRコード付きの「マイナンバーカード交付申請書」が発送されていますから、そのコードをスマホで読み取ることで比較的容易に申請を行うことができるようになりました。ただし、申請から手元にカードが届くまでには1ヵ月近くかかります。
[ステップ2]マイナポイントの予約・申し込み
マイナンバーカードを取得したら、マイナポイントの予約・申し込みをします。
「予約」は、マイナンバーカード作成時に設定した4ケタの暗証元号を使い、スマートフォン、パソコン、マイナポイント手続きスポットで行うことができます。
その上で、例えば、楽天カード(クレジットカード)、PayPay(QRコード)、Suica(電子マネー)などの決済業者を1つ選択し、「申し込み」を行います。仮に楽天カードを選んだら、ポイントはそこに付与される仕組みです。
[ステップ3]マイナポイントを取得する
選んだ決済方法を使って買い物をしたりチャージを行ったりすることで、さきほど説明した【1】のポイントを取得することができます。もらえるのは決済額の25%ですので、上限の5,000ポイントを獲得するには、2万円の購入ないしチャージが必要です。
詳しくは、
マネーイズム「買い物で最大5,000円が返ってくる 「マイナポイント」を利用するには?」
で解説しています。
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2022年の「マイナポイント」は最大2万ポイントもらえる!その条件とは?,3分でわかる税金
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まとめ
2022年1月から、マイナポイント事業の第2弾がスタートします。健康保険証としての利用申し込み・預貯金口座の登録でそれぞれ7,500ポイントがもらえるなど、第1弾に比べ制度が拡充されました。今後発表される情報にも注意しながら、マイナンバーカードをまだ持たない人は取得を検討してみるのもいいでしょう。
【関連記事】:マイナンバーカードの保険証利用が開始 メリットや申込方法とは
【関連記事】:2024年秋に健康保険証がマイナンバーカードに一本化へ 「マイナ保険証」で何が変わるのか?
▼参照サイト
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