税制改正のお勉強その2

[取材/文責]公認会計士・税理士:猪本秀之

みなさん、こんにちは!!
前回のブログに続き、税制改正のお勉強(相続編)を 確認していきたいと思います。
とは言っても、会派離脱問題(離脱してどうするんでしょうか???) などで税制改正法案が可決されるかどうかは、 わかりませんが・・・
とりあえず、相続税の主な改正論点を・・・
①基礎控除の見直し 相続財産から無条件で控除できる基礎控除が、 現行の「5,000万円+1,000万円×法定相続人の数」から、 「3,000万円+600万円×法定相続人の数」へ 40%も削減されることとなります。
相続税と言うと「お金持ちが払う税金」のイメージが 強かった税金ですが、これからは、 ちょっとした財産(4~5,000万円位)を残しただけでも 相続税の申告義務がでてくる可能性があります!! 「お金持ちの税金」から「身近な税金」になってきたと 言うことでしょうか???
②税率の見直し 基礎控除の見直しとともに、税率も引き上げられました。 最高税率が55%とかなりの重税となりました。 相続財産が現金だけならいいのですが、 換金が難しい土地や株式だと、相続税をどうやって 支払うのか? 頭が痛い問題です。
③生命保険金の非課税金額の制限 相続人が生命保険金を受取った場合、 一定額までは相続税が非課税となっていましたが、 今後は生命保険金を受取った相続人が、 (a)被相続人と生計一 (b)未成年者 (c)障害者 のいずれかに該当しないと課税されることと なってしまいます。 節税対策として加入された生命保険については、 見直しが必要となってきます。
前年の小規模宅地等の特例の厳格化と併せて かなりの改正となっております。 相続税対策を検討している人は、 是非早めの相談を!!
次回は、贈与税編で・・・

新着記事

人気記事ランキング

  • banner
  • banner