法人の黒字申告割合は過去最低の25.5%~平成21年事務年度における法人税の申告事績~

[取材/文責]税理士・中小企業診断士:菅原茂夫

国税庁より「平成21事務年度法人税等申告(課税)事績の概要」が発表されました。

法人税の申告件数は278万6千件で、その申告所得金額の総額は前年度に比較して4兆1,564億円減の33兆8,310億円(前年比89.1%)、申告税額の総額は前年度に比較して9,781億円減の8兆7,296億円(前年比89.9%)と、いずれも3年連続の減少となっています。
申告状況については、製造業や小売業を中心に企業業績が大幅に悪化したことにより、黒字申告をした法人の割合は25.5%と前年度に比較して3.6ポイント減少し過去最低となっています。
また、源泉所得税の課税状況は、源泉所得税額が12兆2,973億円で、前年度に比べ1兆7,838億円の減(12.7%)と3年連続で減少しています。これは主に給与所得の税額が9,081億円(9.6%)、配当所得の税額が6,564億円(31.7%)、減少したことによるものです。

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