5月の食品値上げ品目数は前年の3倍超?今年1月以来、4カ月ぶりに1,000品目割れへ
4月28日に大手調査会社の「帝国データバンク」が発表した主要食品メーカー195社を対象とした調査によると、2023年5月は酒類・飲料や加工食品などを中心に約824品目が値上げとなる見込みで、なかでも酒類・飲料が388品目と、全体のおよそ半数を占めることが明らかになりました。また2023年1月以来4カ月ぶりの1,000品目割れとなり、4月までの記録的ラッシュから一転して落ち着いた推移となるようです。
コーヒー豆高騰に伴い大手各社が25年ぶりに
「缶コーヒー」を一斉値上げ
5月に値上げを予定している飲食料品は824品目と前年同月の251品目から3倍超に上り、2月から4カ月連続で前年を上回る高い水準が続いています。
帝国データバンクによると、2023年における家庭用を中心とした飲食料品の値上げ品目数は、4月28日までの判明ベースで累計2万1205品目に上るとしています。
2023年1月から7月までの期間で、値上げ済み・または値上げが予定される食品の累計品目数は2万815品目で、前年と同じ時期の累計品目数の1万686品目に比べ約2倍に上ったようです。
また、コーヒー豆や砂糖、缶の価格高騰を受け、大手飲料メーカー各社は、5月1日の出荷分や納品分から缶コーヒーの値上げを実施し、希望小売価格が10円から25円程度引き上げられました。缶コーヒーの一斉値上げは、消費税の税率が5%に引き上げられた1998年以来、25年ぶりとなるそうです。
6月以降も値上げは続き、6月はカップ麺などを中心に約3300品目が値上げ予定で、7月以降も輸入小麦の価格改定による影響や、生乳価格の上昇、電気代の引き上げなども背景に、値上げ対象はパンなど2000品目超に拡大するとみられるています。
値上げのピークは今春を境に一旦過ぎたとみられるものの、値上げ圧力は幅広い食品・飲料に広がっており、今秋にも年内3万品目の値上げが判明する可能性があるとしています。
5月1日以降に実施される主な値上げ飲食品
●飲料
・缶・瓶 コーヒーやお茶、ジュース 42品目(サントリー食品インターナショナル、キリンビバレッジ):5月1日出荷、納品分から19%~23%値上げ
・ペットボトル・瓶・缶入り炭酸飲料など 62品目(アサヒ飲料):5月1日出荷分から4%~25%値上げ
・缶・紙パックの飲料12品目(UCC上島珈琲):5月1日出荷分から6%~16%値上げ
●粉ミルク・栄養食品・豆乳商品・缶詰など
・乳児用 粉ミルクと栄養食品 計29品(明治):5月1日の受注分から4.1%~8.6%値上げ
・調整豆乳 豆乳ヨーグルト 計6品(ポッカサッポロフード&ビバレッジ):5月1日の納品分から5%~16%値上げ
・さばの缶詰など22品(はごろもフーズ):5月1日の出荷分から7.1%~25%値上げ
▼参照サイト
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