国民健康保険のスマホ決済が可能に!楽天ペイでやってみた

[取材/文責]福井俊保

国民健康保険などの社会保険や市民税などの税金が、スマホで決済できる自治体が増えてきました。スマホ決済をすることで、自宅で社会保険や税金の支払ができるだけでなく、税金の支払いにクレジットカードが使えるなどメリットが多くあります。

そこで国民健康保険を実際にスマホで決済してみました。この記事ではスマホ決済の方法と主なスマホ決済ができるサービスとメリットについて解説します。

※記事の内容は記載当時の情報であり、現在の内容と異なる場合があります。

国民健康保険のスマホ決済とは

国民健康保険の支払いはコンビニで支払う方法があります。しかし毎月支払いに行くのは大変ですよね。もちろん口座引き落としにすれば簡単なのですが、個人事業主の場合、自分のタイミングで期日までに支払いをしたいと考える人も多いはずです。

私は自分のタイミングで支払いたいために、スマホ決済を利用しています。スマホ決済とは公共料金や税金のバーコードをスマホで読み取ることで、自宅でも支払が可能になるものです。

しかしスマホ決済に対応している自治体が少なく、対応していたとしても、PayPay等一部のスマホ決済でしか利用できませんでした。それがこの度、地方税統一QRコード「eL-QR」の導入により、納付手段が拡充されました。

今までは自治体により納付手段が異なっていたので、請求書払いのできないところが多かったのです。しかし「eL-QR」の導入を行った自治体の税金は、請求書払いが可能になり、楽天ペイやd払いでもスマホ決済のできる自治体が増えたのです。

国民健康保険をスマホ決済で行うメリット

今回は国民健康保険をスマホ決済で行います。スマホ決済で行うメリットは3つあります。

自宅で簡単に決済できる

スマホ決済であれば自宅にいても簡単に税金の支払ができます。コンビニ払いのように現金を銀行などで引き出す必要もありません。そのため自分のタイミングで税金や社会保険料の支払いができます。

スマホ決済にしても手数料がかかるわけではないため、スマホ決済をすることによるデメリットはありません。

クレジットカードを使えるサービスもある

スマホ決済の場合、スマホにチャージする必要がありますが、その際にクレジットカードを使えるサービスもあります。銀行からチャージする場合、すぐに銀行から引き落とされます。一方クレジットカードであれば、クレジットカードの引き落とし日にまとめて引き落とされるので管理が楽です。

実際に私は今まで銀行からチャージしていました。たしかに自宅で税金の支払いができて便利ですが、すぐに銀行から引き落とされるのは現金で支払うのとかわりません。そのため便利ではあったものの、クレジットカードでチャージできるサービスを探していました。

スマホ決済であれば、クレジットカードからチャージでき、クレジットカードの請求日にまとめて請求されます。そのため経費の管理がかなり楽になりました。

ポイントがつくサービスもある

一般的に税金の支払にポイントがつくことはありませんが、キャッシュをチャージする際にポイントのつくサービスがあります。たとえば楽天カードは楽天キャッシュへ楽天カードからチャージすると、0.5%の還元を受けられてお得です。

PayPayもPayPayカードであればポイントがつきます。もちろんポイントそのものは大きな金額ではありませんが、税金を支払うだけでポイントがつくとお得感が増します。

国民健康保険をスマホ決済できる主なサービス

今回は国民健康保険をスマホ決済でできるサービスを紹介します。ただし自治体によって対応していない場合もあるので、自治体のホームページで確認してから行いましょう。

楽天ペイ

楽天ペイは楽天が運営するスマホ決済で、楽天ポイントの加盟店で利用すると楽天ペイと楽天ポイントカードの両方にポイントが付きます。利用できる場所が多いため、ポイントもためやすい決済手段です。

楽天カードと連携すると最大1.5%のポイント還元が受けられます。また楽天カードからチャージすると0.5%の還元をうけられるため、税金や社会保険の支払いでもポイントが付きます。

PayPay

PayPayはポイント還元率が高く、ヤフーショッピングを利用すると、最大7.0%の還元が受けられる決済手段です。PayPayステップで条件を達成すると、実店舗でも最大1.5%のポイントが付与されます。

利用できる場所が多いので、スマホ決済を利用する人の中で、使っている人が多い印象です。実際に私も飲食店やスーパーなどで使用する機会が多くあります。また友達にも送金できるので、飲み会などの割り勘で使えて便利です。

ポイントがつくなどして、残高の残っていることが多いので、その残高も含めて税金の支払にあてることもできます。PayPayカードを契約すれば、クレジットカードからのチャージも可能です。

そのためPayPayを利用するのであれば、PayPayカードの契約も視野に入れたほうが良いでしょう。いままでは他社のクレジットカードでもチャージができましたが、8月1日以降はできなくります。ただし利用者側からの不満の声を受けて、今後、変更されるかもしれません。

d払い

d払いはドコモが運営する決済サービスで、加盟店のテイクアウトをアプリ内で行えます。ネット決済にも利用できるところが多く、アマゾンでも使えて便利です。ポイント還元のキャンペーンが多く、還元率も高いというメリットがあります。たとえば誕生日月は20%のポイント還元です。

dカードとの連携でポイントアップするため、ドコモユーザーにはお得です。ただしdカードからのチャージはできません。私はドコモユーザーなのでd払いを使って国民健康保険の支払いを行おうと思いましたが、チャージが出来ないことから断念しました。

dカードからチャージできるようになると、さらに使いやすい決済手段になるはずです。

国民健康保険のスマホ決済を楽天ペイで行ってみた

今回は楽天ペイを使って国民健康保険のスマホ決済を行ってみました。以下、順番に説明していきます。

1.国民健康保険の請求書を準備

まずは国民健康保険の請求書を準備します。そのあとで、楽天ペイのアプリを開きましょう。つぎに楽天ペイで請求書のコードを読み取ります。

 

私が住んでいる自治体は地方税統一QRコード「eL-QR」に対応しているため、問題なく読み込めました。

2.楽天ペイに楽天カードからキャッシュをチャージ

次に楽天カードから楽天ペイにチャージします。チャージした金額が残っていたので、足りない分をチャージしました。

 

チャージが完了すると以下の画面が出ます。楽天カードからチャージしたので、ポイントが0.5%付きました。151ポイントですが、税金の支払いでポイントがつくのはうれしいですよね。

3.支払いを行う

必要な金額がチャージできたら支払いを行います。スライドをすれば簡単に支払いができます。

4.支払い完了

支払いが完了すると以下の画面がでます。簡単に税金の支払いができますので、非常に便利です。今回は楽天ペイで行いましたが、どの決済手段を使っても、ほとんど差はありません。スマホとアプリがあれば支払いは誰でも行えます。

まとめ

今回は楽天ペイを使って国民健康保険の支払いを行いました。地方税統一QRコード「eL-QR」のおかげで、スマホ決済ができる自治体は増えています。楽天ペイであればクレジットカードからのチャージも可能で、ポイントも付きますから非常にお得です。

市民税の支払いも可能ですので、ぜひスマホ決済を利用してみてください。

渋谷区で一から立ち上げたプログラミング教室スモールトレインで代表として、小学生に対するプログラミングと中学受験の指導に従事。またフリーランスのライターとしても活躍。教育関係から副業までさまざまな分野の記事を執筆している。
著書に『AI時代に幸せになる子のすごいプログラミング教育』(自由国民社)、共著で『#学校ってなんだろう』(学事出版)がある。

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