NISAでインド株式に投資できる!おすすめ銘柄も紹介

[取材/文責]マネーイズム編集部

NISA口座を活用した投資を始める人が増えており、「オルカン(全世界株式)」や米国の「S&P500」は人気銘柄として有名です。そんな中、世界で最も経済成長している国のひとつであるインドは、未だ成長の途上にあると言われており、投資対象としても注目されています。NISAで購入できる、インド株を投資対象としたおすすめ銘柄もご紹介します。尚、今回紹介する内容は特定の株の売買を進めるものではなく、あくまで参考としてご覧ください。

NISAでインドの投資信託・ETFが買える!

NISAでもインドを投資対象とした投資信託やETF(上場投資信託、東京証券取引所などの取引所に上場している投資信託のこと、Exchange Traded Fundsの略)を購入することが可能です。

「つみたて投資枠」の対象となっている銘柄は限られているものの、「成長投資枠」ではインド株式を投資対象とした投資信託やETFを購入することができます。近年では「Nifty 50指数」や「SENSEX指数」といった株価指数をベンチマークとしたインデックス型ファンドも登場しており、インド株投資の環境が整ってきています。
インドにおける代表的な株式指数であるNifty50指数とは、インド国立証券取引所に上場している50銘柄から構成される株価指数です。
一方のSENSEX指数は、ムンバイにあるインド最大の取引所であるボンベイ証券取引所に上場する銘柄のうち、流動性のほか売買規模や業種などの点で代表的な30銘柄で構成される株価指数です。

どちらもインド経済を大局的に反映した株式指数で、上位保有銘柄はおおむね共通しています。
リスク分散を狙ってインド株式市場全体に投資するのであればNifty50指数、インドの大型株に集中して投資するのであればSENSEX指数など、検討してみるといいでしょう。

インド株の魅力

インド株の魅力は、経済成長が急速に進んでいることから、インドが世界で最も成長している国のひとつだという点です。
インドでは人口が増加しており、2023年には14億2,202万人に達し、中国を上回って世界1位となりました。
現在は人口ボーナス期にあたり、15~64歳の生産年齢人口が他の主要国と比べても多く、消費拡大や労働生産性の向上にも影響しています。さらにインドはIT産業をはじめ、製造業や医療、エネルギー産業など、成長が期待される分野が多くなっています。
今後もしばらくは高い成長率を維持し続けると見込まれており、2025年には日本、2028年にはドイツを抜いて世界3位に浮上するという予測です。
また、人口も2060年頃に17億人ほどまで増加すると推計され、人口ボーナスによる好影響もしばらく続くと見られています。

インド株を売買するときの注意点

インド株への投資を検討する時、米国株のように日本人になじみのある個別銘柄が少ないため、個別株を自分で厳選して投資するのは初心者には少し難しいかもしれません。
そこで、NISAを活用して投資信託やETFの長期投資から始めるのがおすすめです。
近年ではインドの発展に合わせて、インドを投資対象とした新たな投資信託が複数登場しています。

ただし、新しいファンドは荒い値動きとなりやすいため、まずは過去の運用実績を確認して、安定した実績やリターンのあるファンドを選ぶといいでしょう。
また、リスク低減のため、最初は低額の投資からスタートし、運用実績を確認しながら追加を判断することも有効です。

また、手数料となる信託報酬率は、一般的にインデックス型よりもアクティブ型のほうが高い傾向にあります。
インド株に投資するファンドにはアクティブ型も多いものの、インデックス型も増えてきています。
同じ指数を対象としているファンドにも種類があるため、運用実績や運用コストを比較して確認することが重要です。

おすすめのインド投資信託・ETF

インド株の投資信託は、多くの場合「成長投資枠」での購入となりますが、数少ないものの「つみたて投資枠」での購入が可能な銘柄もあります。

iFreeETF インドNifty50

インドを代表する株式指数「Nifty 50」との連動を目指した、インドの現物株への投資が可能な国内初のETFです。2024年9月末時点では現物株式の比率は73.5%となっています。
2024年8月に上場した比較的新しいファンドで、インデックス型であることから、信託報酬は0.385%以内とインド株を対象とした投資信託の中では比較的低めの設定です。

SBI・iシェアーズ・インド株式インデックス・ファンド(愛称:サクっとインド株式)

SENSEX指数への連動をめざすインデックス型の銘柄です。
投資対象として選ばれているのはインドを代表する大企業ばかりで、2024年9月末時点では金融の36.5%を始め、情報技術、エネルギー、生活必需品、一般消費財・サービスの上位5業種でおよそ8割を占めています。
こちらも信託報酬の実質的な負担は0.3138%程度と低水準となっています。

iTrustインド株式

2024年10月現在、つみたてNISA枠で買えるインド株式を投資対象とした唯一のファンドです。
インデックス型に組み入れられていない銘柄も含め、中長期での安定した成長が期待できる企業を厳選して投資します。
アクティブ型となるため、信託報酬は0.9828%程度とインデックス型よりも高めの設定となっていますが、アクティブ型においては低水準だと言えるでしょう。

まとめ

インドは新興国の中で最も成長の期待できる国であり、投資対象としても魅力があると言えます。近年ではNISA口座で購入できるファンドも増えてきており、初心者でも投資しやすくなっています。しかし、新興国への投資はリスクもあるため、投資する際はよく調べて冷静に判断することが重要です。

中小企業オーナー、個人事業主、フリーランス向けのお金に関する情報を発信しています。

新着記事

人気記事ランキング

  • banner
  • banner