子育て世帯への負担増!赤ちゃん物価指数が過去最高に

[取材/文責]マネーイズム編集部

粉ミルクや紙おむつなどの物価の動きを示す「赤ちゃん物価指数」が過去最高レベルとなり、子育て世帯からは悲鳴が上がっているようです。

乳幼児商品価格上昇の背景とは?

赤ちゃん物価指数とは、乳幼児の生活に必要な商品やサービスの価格変動を示す指数です。2023年6月、赤ちゃん物価指数は前年同月比6.9%上昇し、過去最高を記録しました。これは、総務省が23日に発表した5月の消費者物価指数(CPI)の3.2%を上回る上昇率となります。

赤ちゃん物価指数の上昇は、主に次の要因によると考えられています。

  • 原材料価格の上昇
  • 円安
  • 輸入品価格の上昇

 

原材料価格は、原油価格や天然ガス価格の高騰の影響もあるようで、粉ミルクや紙おむつ、ベビー服がそれぞれ原材料価格の上昇や輸送費・人件費の増加などにより、2023年1月から6月の間に、粉ミルクで約10%、紙おむつで約5%、ベビー服で約3%も価格が上昇しました。
赤ちゃん物価指数の上昇は、子育て世帯にとって大きな負担となっています。子育て世帯の平均的な家計支出のうち、食費の割合は約25%です。このうち乳幼児の食費は約10%を占めているといいます。赤ちゃん物価指数の上昇は、子育て世帯の家計をさらに圧迫することになり、その影響から今後、子育てを希望する世帯がさらに減る可能性があります。政府や自治体は少子化対策として、赤ちゃん物価指数を抑制するための施策を講じる必要があるでしょう。

赤ちゃん物価指数を抑制するための施策としては、次のようなものが考えられます。

  • 粉ミルク、紙おむつ、ベビー服などの価格を抑制する
  • 子育て世帯への補助金や給付金を増やす
  • 保育料を減額する
  • 子育て支援センターや子どもの居場所を増やす

 

今後も赤ちゃん物価指数の高止まりは続くとみられています。引き続き、動向を注視しましょう。

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