2023年将棋の賞金額・対局料の予想ランキングを発表!八大タイトルとあわせて解説
2023年10月11日に藤井聡太七冠が、王座戦で勝利し史上初の八大タイトル全冠制覇を達成しました。藤井八冠の活躍により将棋界はファンが増え、自身は将棋を指さずに観戦を楽しむ「観る将」の出現や勝負飯への問い合わせなど注目が集まっています。
今回は2023年将棋の賞金額・対局料の予想ランキング、将棋の八大タイトルの推定賞金額と対局料、藤井聡太棋士の八大タイトル全冠制覇による経済効果などについて解説していきます。
※記事の内容は2023年12月7日時点の情報を元に作成したものであり、現在の内容と異なる場合があります。
2023年の棋戦一覧と予想される賞金額・対局料を解説
八大タイトルを始めとした棋戦は、スポンサーがついており竜王戦以外は賞金が公開されていません。
ただし過去の年間獲得額は日本将棋連盟のホームページで公開されていますので、推定される賞金額・対局料をお伝えしていきます。
2023年の棋戦一覧と予想される賞金額・対局料のランキング
2023年の将棋の賞金額・対局料ランキングは、藤井八冠が1位と予測されます。
<2023年の賞金額・対局料予想ランキング>
順位 | 名前 | 推定される賞金額・対局料の合計 |
---|---|---|
第1位 | 藤井聡太棋士 | 1億8,000万円~2億円 |
第2位 | 渡辺明棋士 | 4,000~4,500万円 |
第3位 | 永瀬拓矢棋士 広瀬章人棋士 |
3,000~3,500万円 |
藤井八冠はスポーツ紙などで「2億円到達」とも報じられていますが、棋戦は八大タイトルを含めてスポンサーがついており、竜王戦以外は賞金が公開されていません。
上記のランキングは、今まで公表された獲得額から推計した金額です。
藤井八冠は2023年八大タイトル全てに勝利したため、獲得額は史上最高になるといわれています。
なお2022年の1位も藤井聡太氏で、獲得額は1億2,205万円です。2位が渡辺明棋士、3位は豊島将之棋士でした。
日本将棋連盟が主催した2023年の棋戦は以下のとおりです。
● 朝日杯将棋オープン戦
● 銀河戦
● NHK杯
● 将棋日本シリーズ
● 達人戦
● 新人王戦
● 加古川青流戦
● ABEMAトーナメント
● 将棋オールスター 東西対抗戦
達人戦は満50歳以上の棋士が頂点を競う非公式戦で、2023年11月に日本将棋連盟の会長・羽生善治九段が優勝しました。
棋戦では参加して対局することで支払われる「対局料」と賞金が獲得でき、賞金は順位によって金額が異なります。
将棋の八大タイトルと賞金額とは?
竜王・名人など将棋には2023年12月現在、八つのタイトルがあります。
八つのタイトルと賞金額+対局料の推定額(竜王戦以外)は以下のとおりです。
タイトル戦 | 賞金額+対局料(竜王戦以外は推定) |
---|---|
竜王戦・賞金 | 4,400万円(将棋界最高額) ※賞金の他に、対局料が追加されている可能性がある |
名人戦 | 3,000~3,500万円 |
叡王戦 | 1,600~2,000万円 |
王位戦 | 800~1,200万円 |
王座戦 | 700~1,100万円 |
棋王戦 | 600~1,000万円 |
王将戦 | 500~800万円 |
棋聖戦 | 300~700万円 |
竜王戦は日本将棋連盟のホームページで賞金額が公開されています。
藤井聡太八冠、2023年の賞金と対局料は2億円超という報道も
藤井聡太八冠、2023年の賞金と対局料は2億円超?
2023年に八大タイトルを独占した藤井八冠の賞金額と対局料の合計額は、一部報道では2億円超とも言われています。
2022年には5冠で総獲得額が1億2,205万円でしたが、2023年は5冠全てを防衛し加えて3タイトルを奪取しました。
過去の年間最高額は、1995年の羽生善治棋士の1億6597万円です。
七冠全てを制覇した翌年の獲得額は1億6145万円でした。
当時はタイトルが七つまででしたが、藤井八冠は一つ増えた八つの全てを制覇したため過去最高額を更新するといわれています。
年間の棋士の賞金・対局料の獲得額は、日本将棋連盟が毎年2月に公表しているため2024年2月には結果が分かるでしょう。
藤井八冠の活躍はお金で測れるものではない?
ここまで藤井八冠の賞金額や対局料の予測をお伝えしてきましたが、筆者の個人的な見解として「藤井八冠の活躍はお金で測れるものではない」と感じています。
藤井八冠の「結果を求めているとモチベーションを維持するのが難しくなってしまうので内容を重視する」「自分の目標は相対的なものではなく、基本的に絶対的なもの」という発言に感銘を受け、主に仕事面で思い出しています。
2023年は藤井八冠の活躍に注目が集まりましたが、過去には加藤一二三棋士のキャラクターがTV番組を中心に人気が出るなど棋士に魅了される人は多いのではないでしょうか。
藤井八冠の影響で将棋ファンが増加!経済効果とは
藤井八冠のタイトル独占で生まれる経済効果は35億円超といわれている
2023年7月、関西大学の宮本勝浩名誉教授はプレスリリースで「藤井聡太棋士が八冠を獲得した時の経済効果は約35 億3,487 万円」と公表しました。
将棋会館を訪れる人が増えることに伴い飲食代やお土産の購入をする人が増加し、関連した本やグッズの売り上げが伸びることなどが予測されています。
勝負飯の問い合わせが殺到!地方都市にも経済効果が
藤井八冠がタイトル戦などの昼食に注文した「勝負飯」やおやつにも問い合わせが殺到しているという報道があります。
棋戦は地方都市でも開催されており、昨年王位戦第5局が開催された静岡県牧之原市では藤井八冠の注文した勝負飯に問い合わせが殺到しました。地元の議員は東京新聞の取材に対して「人を招く材料の乏しい本市にとって、シティーセールス効果は予想以上」と語っています。
まとめ
2023年将棋の賞金額・対局料の予想ランキングや藤井聡太棋士の八大タイトル全冠制覇による経済効果などをお伝えしました。
来年の将棋界はどうなっていくのか、動向に注目していきましょう。
大学在学中に2級FP技能士を取得、会社員を経て金融ライターとして独立。金融・投資・税金・各種制度・法律・不動産など難しいことを分かりやすく解説いたします。米国株・ETFなどを中心に資産運用中。CFP(R)の相続・事業承継に科目合格、現在も資格取得に向けて勉強中。
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