東京湾アクアラインの変動料金制は2024年度も継続!半年間実施した効果とは

[取材/文責]澤田泰弥

千葉県と神奈川県を結ぶ「東京湾アクアライン」ですが、一部の時間帯で2023年7月22日から試験的に「変動料金制(ロードプライシング)」が導入されていました。

通行料金を変動させることで、交通量を分散させて渋滞を緩和する目的があり、半年間で交通量の減少と渋滞緩和の効果が見られたものの、効果の減少傾向も指摘されています。

変動料金制の試験導入で土日の渋滞時間が緩和!

「東京湾アクアライン」とは、千葉県木更津市と神奈川県川崎市を結ぶ全長15.1㎞の有料道路のことで、1997年12月に開通して以降、利用者が多く、交通渋滞が課題となっていました。

東京湾アクアラインは、川崎方面(上り)は比較的早い時間が混みやすく、木更津方面(下り)は正午から夜にかけて混雑しやすいと言われています。また、土日は朝10時から19時までが混雑する傾向にあります。

これを受け、国土交通省、千葉県、NEXCO東日本らが交通量の分散などを目的に、土日祝日の上り線の通行料金を対象に、2023年7月22日に「変動料金制」を試験的に導入しました。

東京湾アクアラインの基準となる通行料金は、以下のとおりです。

平日の上り線・下り線/土日祝日の下り線

軽自動車 640円

普通車 800円
中型車 960円
大型車 1,320円
特大車 2,200円
参考:ETC時間帯別料金の社会実験,千葉県

一方で、変動料金制を導入した土日祝日の上り線における通行料金は、以下の通りです。

0時から13時 13時から20時 20時から24時
軽自動車 640円 960円 480円
普通車 800円 1,200円 600円
中型車 960円 1,440円 720円
大型車 1,320円 1,980円 990円
特大車 2,200円 3,300円 1,650円
参考:ETC時間帯別料金の社会実験,千葉県

「変動料金制」を導入したことで、土日祝日の13時から20時の通行料金が平日よりも50%上昇し、20時から24時の通行料金はおよそ25%減となっています。

中間報告では、土曜日の13時から20時における交通量は3%減少、日曜日の交通量については、全体的に増えているものの前後の時間帯に分散されていることもあり、土曜日の渋滞時間がおよそ31%、日曜日の渋滞時間はおよそ21%減少しました。

このような結果から、「変動料金制」は2024年3月までの導入としていましたが、さらに長期間にわたってのデータ収集が必要であるとし、2024年4月以降も継続する見通しです。

神奈川横浜市を中心に活動しているWebライターの澤田です。2023年3月にFP3級を取得、2023年7月にFP2級を取得しました。新しく身につけた専門知識を活かし、あなたの悩みを解決できるわかりやすい記事を目指しています。

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