遺産分割協議書は、相続人全員が話し合いで合意した遺産分割の内容を文書化したものです。これは、遺産をどのように分割するかを正式に記録し、各相続人がその内容に同意したことを証明するもので、全員の同意が無いものは無効となります。

遺産分割協議書を作成することにより、不動産の名義変更や預貯金の引き出しなどの手続きが円滑に進められます。協議書は、相続人全員が署名・押印し、法的効力を持たせる必要があります。もし、協議書が作成されていないと、相続手続きが滞り、相続税の申告期限に間に合わない可能性があるため、早めの作成が重要です。

遺産分割協議書自体に作成期限はありませんが、相続放棄や限定承認の申立は相続発生後から3ヶ月以内、相続税は相続開始から10ヶ月以内に申告・納税を行わなければならないため、相続開始から6ヶ月を目安に作成するのを推奨しています。