法人や個人事業主が使う会計ソフトには、さまざまな種類があります。ミロク会計のソフトもその1つです。ミロク会計のソフトは、法人や個人事業主にとって便利な機能が多く備わっているので、導入を考える企業も少なくないでしょう。そこで、ここではミロク会計のソフトがどのようなものか、その特徴などを解説します。
ミロク会計の会計ソフトとは? ミロク会計の会計ソフトの特徴とは
株式会社ミロク情報サービスは1977年11月に創業し、情報サービスやソフトウェアの提供などを行っている会社です。ソフトウェアの開発はもちろんのこと、特有の会計処理を行う建設工事業や医療業などの業種別ソリューションを展開。また、全国に営業拠点を持ち、さまざまなグループ企業を擁するなど、顧客のサポートやニーズに応えられる組織になっています。
会計ソフトとしては、大きく分けて税理士事務所用のものと法人・個人事業主用のものの2つに分かれます。ミロク会計の会計ソフトの特徴としては、大規模・中小規模の企業から個人事業主までの多様なニーズに対応できるソフトのラインナップがあることや、初心者でも安心の入力支援機能が充実していることです。大規模の企業向けのものについては、会計ソフトというよりも財務パッケージやソリューションとして開発されています。また、サポートが充実していることも特徴の1つです。ソフトの使い方やトラブルはもちろんのこと、導入支援や運用支援などのサポートもあります。
ミロク会計の会計ソフトの種類と機能
ミロク会計の会計ソフトの種類と機能
ミロク会計の会計ソフトは、1種類ではありません。企業の規模や経理担当者の簿記知識、搭載している機能などで数種類の会計ソフトがあります。上述したとおり、ミロク会計では、大規模の企業向けのものは、財務パッケージやソリューションとして開発されています。そこで、今回は中小規模の企業や個人事業主向けの会計ソフトについてご紹介します。ミロク会計の主な会計ソフトのラインナップは次のものになります。
製品名 | 機能・特徴 | 価格(税抜) |
---|---|---|
かんたん!法人会計 | ・中小規模法人向け ・使いやすさを追求した画面構成 ・各種帳簿や集計・分析資料を自動作成 ・入力作業の効率をアップさせる多彩な入力支援機能 ・銀行口座やクレジットカードの明細の自動取込 ・会計事務所とのデータ連動可能 |
30,000円 |
かんたん!青色申告 | ・個人事業主向け ・専門知識不要で帳簿付け可能 ・使いやすさを追求した2つのメニュー画面を搭載 ・辞書機能やバックアップ機能などの便利機能を搭載 ・銀行口座やクレジットカードの明細の自動取込 |
7,200円 |
かんたん!会計 | ・小規模法人・個人事業主向け ・法人・個人両対応 ・誰にでも簡単にできるシンプルな機能設計 ・専門知識不要で帳簿付け可能 ・使いやすさを追求した2つのメニュー画面を搭載 ・辞書機能やバックアップ機能などの便利機能を搭載 ・銀行口座やクレジットカードの明細の自動取込 |
25,000円 |
かんたんクラウド会計 | ・小規模法人・個人事業主向け ・法人・個人両対応 ・クラウド版ソフト ・簿記が苦手な人でも、かんたんに仕訳入力可能 ・金融機関のWebサイトから取引明細を取得、仕訳の作成 ・レシートの画像データから自動で仕訳データに変換 ・学習機能、二重取込防止機能など便利機能搭載 |
・3ヶ月無料プラン
・Basicプラン 1,800円/月または18,000円/年
・Plusプラン 2,500円/月または25,000円/年 |
その他、会計事務所を通じて購入する会計ソフト「記帳くん」もあります。
どのミロク会計の会計ソフトを選ぶべき?
上述したとおり、ミロク会計の会計ソフトには、さまざまなものがあります。この中で多くの企業が導入するのが、「かんたん!シリーズ」です。では、ミロク会計の会計ソフトの導入を考えた場合に、どれを選べばよいのでしょうか。
顧問税理士がミロク会計の会計ソフトを使っている場合は、原則、どの会計ソフトを選ぶかは顧問税理士と相談になります。会計事務所を通じて購入する「記帳くん」を使ってほしいとなれば、そのソフトを使った方が連携が早くなるなどのメリットが大きいです。しかし、顧問税理士がいない場合や、ミロク会計の会計ソフトを使っていない場合は、自分で自社に合った会計ソフトを選ぶ必要があります。
中小企業で日々の帳簿付けをするのにおすすめなのが「かんたん!法人会計」です。
「かんたん!法人会計」は、使いやすさを追求した画面構成や入力支援機能などが搭載されているので便利です。個人事業主なら、「かんたん!青色申告」を使用します。「かんたん!青色申告」は個人事業主向けに開発されていて、会計知識などがなくても簡単に入力作業ができるので便利です。
「かんたん!会計」は、法人・個人どちらにも対応したソフトです。会社の経営者が個人事業もしている場合など、1台で法人の入力と個人の入力の両方ができるので、法人用と個人用の2つのソフトを購入する必要がありません。「かんたんクラウド会計」はインターネット上でソフトを起動するクラウドソフトです。経営者にクラウドに抵抗がないのであれば、バージョンアップの必要のない、かんたんクラウド会計の導入も検討してみましょう。
ミロク会計の会計ソフトのメリットとデメリット
ミロク会計の会計ソフトの導入を検討する際には、メリットとデメリットをしっかり把握しておく必要があります。そこで、ミロク会計の会計ソフトのメリットとデメリットを見ていきましょう。
ミロク会計の会計ソフトのメリット
ミロク会計の会計ソフトのメリットには、次のようなものがあります。
①初心者でも使える
ミロク会計の会計ソフトは、使用する場面ごとに、仕訳や簿記に不安がある人でも簡単に使える工夫がされていることが特徴の1つです。専門知識がなくても、帳簿付けができるようになっています。また、銀行明細、クレジットカードなどの取引データを自動で取り込み、AIが自動で仕訳をする機能がついたソフトもあるので、帳簿付けにかかる手間も短縮できます。
②ミロク会計を使っている税理士が多い
ミロク会計を使っている税理士が多いというのも、メリットの1つです。操作でわからないことがあった場合やトラブルがあった場合などに身近な税理士にすぐに相談することができるメリットがあります。また、税理士とのデータのやり取りなどもスムーズに行え、リアルタイムで経営状況なども確認できます。
③サポートが充実
ミロク会計では、ソフトの使い方が分からない場合に、万全のサポート体制でバックアップしてくれます。また、TELサポート、オンラインサポート、豊富なFAQなどサポートの種類も豊富です。
ミロク会計の会計ソフトのデメリット
ミロク会計の会計ソフトのデメリットには、次のようなものがあります。
①使い慣れるまでに時間がかかることもある
これは、どの会計ソフトにもいえることですが、ミロク会計の会計ソフトには、他社の会計ソフトと異なる部分があります。入力関係でいえば、辞書の登録方法や独自の勘定科目などが例として挙げられます。そのため、他社のソフトから乗り換えした場合は、使い慣れるまでに時間がかかることもあります。
②製品により作れる帳票に違いがある
ミロク会計の会計ソフトには、多くの種類があります。そのため、製品やサポート内容(クラウド版の場合)などによって、作成できる帳票に違いがあります。購入前にどの帳簿や報告書が作成できるのかを確認しておきましょう。
関連記事:弥生会計とはどんな会計ソフト?弥生会計の特徴やできることを解説
関連記事:TKCとはどんな会計ソフト?TKCの会計ソフトについて解説します
関連記事:JDLの会計ソフトには何がある?JDLの会計ソフトの特徴やできることを解説
関連記事:MFクラウドの会計ソフトはどんなもの?MFクラウドの会計ソフトを徹底解説
まとめ
ミロク会計の会計ソフトは、初めての人でも使いやすいように、親切な設計がされています。そのため、ミロク会計の会計ソフトを導入することで、経理処理はかなり楽になります。ただし、ミロク会計の会計ソフトにはメリットもデメリットもあります。無料体験版などもあるため、一度実際に使ってから購入しましょう。