-上手に利用しよう- ・縁故債発行のメリット ①取締役会の決議で発行できる ②5億円未満なら担保が不要 ③監督官庁への届け出が不要 ④利払いを損金として計上できる ⑤金利も償還期限も自由に設定できる ⑥社債の利子は2割の源泉徴収ですむ ⑦組織を活性化し、社員の参画意識を高める (高額所得者の節税になる)
縁故債発行の条件 ①会社であること ②無担保で募集する場合、直前2年間の発行 総額が5億円未満であること ③加入者数は直前6カ月以内で50人未満で、 ④社債購入者に銀行や証券なとの「金融のプロ」がいないこと。「不特定かつ多数」に対しては募集できない ⑤1回の発行枚数が50枚未満であること。
金敵機関の信用収縮で企業の資金繰りが深刻の度を増す中、取引先や従業員、知人などを募集対象にした利付少人数私募債(縁故債)を利用する中小企業が増えている。 取締役会の決議だけで発行でき、五億円未満なら無担保ですむ手軽な資金調達方法なのだが、その存在は意外に知られていない。 銀行の貸し渋りが始まったここ数年余りの間に縁故債を発行する中小企業は急増し、 累積発行企業数は大会社でも一〇〇社を超えているという。 取締役会の決議で発行可能縁故債は、株式会社であれば取締役会だけで発行を決めることができるうえ、監督官庁である大蔵省に届け出る必要もない。 さらに発行額が五億円未満なら担保も不要で、まさに中小企業のためにあるような資金調 達方法。
・アイデア私募債 ①ホテルで客室利用状況に応じて金利を変動。 ②パン屋さんがなじみの客に金利をパンで支払う。
※ご注意 利息を会社が支払った翌月10日までに国税と地方税を天引きして 払わなければなりません。会社に徴収義務があります。
<私募債のよくある質問> ①有限会社でも発行できるのですか? 平成18年5月からは有限会社でも新会社法で発行できるようになりました。 ②大企業が発行する社債とどう違うんですか? 一般の社債は、管理会社を設立しなければならないとか、手続が面倒です。 また、「投資家」(お金を出してくれる人)も金利のみが目当てです。 これに対し、私募債は、手続は簡単ですし、「投資家」は、知り合いであり協力者です。 ③満期償還の期限はどのくらいが良いのでしょう。 運転資金で3年、設備資金で5年程度が目安でしょう。 ④社債の金利はどのくらいが良いでしょう。 通常銀行金利より、すこし高めです。現在(平成18年)ですと3~6%程度でしょう。 ⑤社債発行費用はどのくらいかかるのでしょう? 自社で発行すれば、ほとんど費用はかかりません。 ⑥税務上の取扱いはどうなるのでしょう? 支払利息は経費です。 また、利息を会社が支払った翌月10日までに20%の税金を払わなければなりません。 ⑦引受人である「投資家」のメリットは何でしょう? 通常銀行金利より、すこし高めの利息が得れるのと、税金が分離課税20%で完結するので、所得の多い人(課税所得で800万円以上)には有利です。 ⑧金利プラスアルファーの「おまけ」はつけられるのか? 取締役会で決定し募集要領等に記載してあり、合理的な額であれば良いでしょう。
上手に利用しよう 縁故債発行のメリット
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