12月12日、年末の風物詩である“今年の漢字”が発表され、2023年を表す漢字は「税」に決まりました。
“今年の漢字”は、日本漢字能力検定協会が1995年から毎年発表しているイベントで、応募者からの投票数が最も多い漢字が選ばれる仕組みです。
また、投票数1位の「税」とは僅差で、投票数2位には「暑」が選ばれています。
生活に直結する増税・減税の動向に注目が集まる
2022年以前、過去5年間の“今年の漢字”は、以下のとおりです。
∟ロシアによるウクライナ侵攻があったため
●2021年「金」
∟東京オリンピックで日本人選手の「金メダル」獲得数が最多であったため
●2020年「密」
∟新型コロナウイルスの蔓延により「密」の状況を避ける取り組みがあったため
●2019年「令」
∟新元号が「令和」となったため
●2018年「災」
∟北海道・大阪・島根の地震や西日本の豪雨など、大規模な災害があったため
そして、2023年の“今年の漢字”は、総票数14万7,878票のうち、5,976票を集めた「税」となりました。
「税」が選ばれた理由としては、増税や減税、インボイス制度の開始、新NISAなどの「税」についての議論が活発であった印象を受けている方が多かったため、とされています。
たしかに2023年は、10月に開始されたインボイス制度やふるさと納税のルール厳格化、2024年1月から始まる新NISAなど、多くの議論が展開された年であると言えます。
例えば、2023年10月に増税した飲料水として、「第3のビール」もあります。
「第3のビール」は、これまで350ミリリットル当たり「37.8円」の税率でしたが、10月以降は「46.99円」と9円ほど増税しました。
また、12月12日には「たばこ税」について議論が行われ、防衛力の強化に伴う増税として、最大3割ほど安く抑えられている「加熱式たばこ」の税負担を「紙たばこ」と同じ水準にする方針であると発表されました。
「たばこ税」のように、2024年以降も検討されている増税はいくつかあり、法人税や所得税の増税、復興特別所得税の期間延長なども検討されています。
詳細については「消費税が15%以上に増税される?岸田政権が狙う「大増税」の内容とは」をご覧ください。