初代ミッキーマウスが著作権切れ、アメリカでは映画で使用される事例も 日本では2036年頃に著作権が切れる予定 | MONEYIZM
 

初代ミッキーマウスが著作権切れ、アメリカでは映画で使用される事例も 日本では2036年頃に著作権が切れる予定

ディズニー・スタジオ公式YouTubeより(https://www.youtube.com/watch?v=g6sLOnRxLoU)

アメリカで1928年11月18日に公開されたディズニーアニメ「蒸気船ウィリー」の保護期間が終わり、2023年末に著作権切れとなりました。
 

それに伴い、アメリカでは2024年1月1日から一定の条件のもと、このアニメに登場する初代ミッキーマウスの2次創作が可能となり、アメリカメディアでは世界的なキャラクターの転換点と報道されています。

パブリックドメインの作品は数々の人気アニメを生み出している

アメリカの著作権保護期間は、著作者の死後70年が基本ですが、法人著作物の場合、発行後95年または制作後120年のいずれか短いほうとされています。
 

「蒸気船ウィリー」はアメリカで公開されてから95年を経て、2023年末に著作権保護期間が終わり、「パブリックドメイン」となりました。
 

パブリックドメインとは、画像や音楽、映像、絵画など人間から生み出されたアイデアや創作物に対して知的財産が発生しないことを指し、誰でも自由に利用できる状態のことです。
 

実際に、アメリカでは、初代ミッキーマウスを使用した2つのホラー映画が新たに製作されています。
 

しかし、パブリックドメインとなった初代ミッキーマウスを使用する際は、いくつかの注意点があります。
 

例えば、ディズニー作品でないことを示し、ディズニーとの関係性を消費者が誤解しないようにするなどです。
 

今回著作権が切れたのは初代ミッキーマウスのみで、現在にいたるまでのさまざまなバージョンのミッキーマウスは、いまだに著作権で保護されています。
 

一方で、日本では、「著作権法第52条」に、著作の保護期間は著作者の死後70 年と記載があることから、日本の著作権法上では、2036年にパブリックドメインになる可能性もあるといいます。

※ウォルト・ディズニー氏は、 1966年12月15日(現在没後57年)に亡くなられた2036年が没後70年に当たる。

 

また、初代ミッキーマウスがパブリックドメインとなったことで、今後あらゆる業界では、未来のクリエイターによって、新しい作品が生み出されていくと予想されています。
 

澤田泰弥
神奈川の横浜を中心にライターとして活動しています。現在は将来のために金融分野の勉強をしており、2023年1月にFP3級を取得し、現在はFP2級取得を目指して奮闘中です。金融知識に詳しくない方でも、すぐに悩みを解決できるわかりやすい記事制作を心がけています。
「トピックス」カテゴリの最新記事