厚生労働省は、生活保護を受けている世帯の子どもが高校卒業後に就職する際に一時金を支給することを盛り込んだ生活保護法の改正案を通常国会に提出する見通しです。
改正案が成立すると、2024年3月に高校を卒業する人も一時金支給の対象となるようです。
厚労省が一時金支給を盛り込んだ生活保護法改正案を提出へ
これまでは、生活保護世帯の子どもが高校卒業後に進学した場合のみ一時金が支給されていましたが、今回新たに就職する場合でも一時金の支給を行うとしています。
今回の生活保護世帯の高卒就職における一時金支給の概要は、以下のとおりです。
1人暮らしで就職する場合
∟30万円の一時金支給
家族と同居しながら就職し、収入によって世帯全体の生活保護が外れる場合
∟10万円の一時金支給
∟30万円の一時金支給
家族と同居しながら就職し、収入によって世帯全体の生活保護が外れる場合
∟10万円の一時金支給
厚生労働省によると、今回の改正案は新生活を支援して自立を後押しするためとしているほか、生活保護を受けている子育て世帯の学習環境を改善するための「支援員の訪問による相談事業の創設」なども盛り込むとしています。