法人税の節税対策や、退職金の積み立てなどの目的で、中小企業の経営者が生命保険に加入するのは珍しくありません。ただ、中には「節税になる」という言葉につられて、会社にダメージを与えるような「入り方」をしているケースもあるようです。反対に「絶対に入っていてほしい」保険と併せて、税理士法人ウィズの橋本秀明先生にお話をうかがいました。
入るべきもの、入ってはいけないもの
「社長の生命保険」について考える
2019/10/11
「お金がない」が口癖の社長
そこでよくよく調べてみると、社長と役員である奥さんがたくさんの生命保険に加入していて、その保険料が会社の財務に大きく響いていることがわかったのです。「どうしてこんなに保険に入っているのですか?」と聞いたら、「前の税理士さんに、節税しながら退職金が積み立てられるから入りなさい」と勧められたそう。
でも、その会社の場合は、保険料の支払額が明らかに会社の体力に見合っていなかったのです。社長が「お金がない、お金がない」と嘆くのも、当然のレベル。
絶対に必要な保障とは?
これはまさに成功例で、逆にここを見落としていると、次期社長が大きな負担を抱えたままスタートしなければならなくなるわけです。この生命保険は、さきほどの貯蓄型のものではなく、とにかく死亡保険金が出る掛け捨てタイプのもので十分。保険料も安くて済むでしょう。
情報発信している税理士を
あとは、ホームページやニュースレターなどを通じて、積極的に情報発信している事務所。そういう行動は、「なんとかお客さまのために役立ちたい」という気持ちの表れである場合が多いように感じます。
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橋本秀明(税理士)プロフィール
税理士法人ウィズ 代表税理士
20代前半で税理士試験合格、平成17年に現法人を設立。顧問先の95%以上は中小のオーナー企業。『日本の中小企業経営者と共に100年企業を創造し、地域社会に貢献する。』をミッションに、情報発信だけに留まらず、きめ細やかな気遣いを大事にしながら、会社経営を税務と財務の面からサポートしている。
URL:http://www.z-with.or.jp/
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