五七日法要は、故人が亡くなってから35日目に行われる仏教の法要で、七七日(四十九日)法要に向けて行われる7日ごとの供養の一環です。五七日はその5回目にあたり、近年では、生活様式や習慣の変化に伴って、二七日から六七日までは省略する方も増えています。
五七日法要では、閻魔大王によって故人が生前に犯した罪が審判され、六道(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天)のうちどの世界に生まれ変わるかが決定されるとされています。
地域や宗派によっては四十九日より盛大に営まれる場合もあります。故人の亡くなった日にもよりますが、中陰が3ヵ月以上になる場合、それを避けるために五七日を忌明けとすることもあります。
葬儀後の負担を軽減するために、葬儀業者や寺院と事前に相談しておくと安心です。
五七日法要を行う際は、宗派や地域ごとの慣習に注意し、適切に準備を進めることが大切です。
僧侶との打ち合わせを早めに行い、読経の時間や儀式の内容を確認しましょう。また、法要に参加する親族や参列者の人数に応じて、供物やお花の手配を事前に行っておくことで、当日のスムーズな進行を確保できます。特に、故人の遺志や家族の意向を尊重し、法要を進めるための段取りをしっかり整えておくことが重要です。また、次の法要(六七日や四十九日)に向けた準備も、この段階で見通しを立てておくと、余裕を持って手続きを進めることができます。
五七日法要のお布施の相場は、宗派によって異なりますが1〜5万円程度です。